活動報告

再び通学する生徒たち❸

2017/05/15

今後、継続して通学するために注意しなければならないことは、子どもに疲れが見え始めた時です。

 

以前、「凧の糸を引くように」でもお伝えしましたが、再び学校に通い出した生徒の背中を、ただ一方的に押し続けるのではなく、「疲れたら休んでいいんだよ。自分のペースで進めばいいよ」という言葉がけをすることが大切です。

 
親の立場としては、「また休み癖がついたらマズイ。ここは頑張ってもらわないと」と、つい思いがちです。

 

しかし、「もっと頑張れ」と親から言われると、敏感な子どもはすぐに違和感を持つでしょう。

 

学校に行けなかった期間は、「自分のペースでいいよ。焦らなくても大丈夫だよ」と親から言われていたのに、学校に通い始めた途端に対応が変わるとなれば当然です。

 

再び学校へ通い始めた子どもたちにとって、今後も通い続けるための原動力は、子どもの気持ちに寄り添った周囲の言葉がけです。

 

それは、敏感で繊細な子どもの心に大きく響くはずです。

 

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再び通学する生徒たち❷

2017/05/14

もう一つの共通項としては、「友達との関わりが継続的にある」ということです。気心の知れた顔なじみの生徒がクラスに数人いれば、自分の意思で学校へ行こうとする生徒の背中をぐっと押してくれます。

 

また、「担任と生徒・親御さんが良好な関係を築くこと」も共通項の一つです。

 

担任が、人一倍敏感で繊細な生徒の気持ちを理解し、適切な対応をとることで、生徒は安心して学校へ行くことができます。

 

「『学校に再び行きたい』という明確な意思が生徒自身にあること」「友達との関わりが継続的にあること」「担任と生徒・親御さんが良好な関係を築くこと」

 

これらの3つの要素は、復学し継続して通学するために必要だと考えております。

 

その他、「勉強の遅れを取り戻すこと」も大切ですが、焦らずに少しずつ取り戻していけば良いと思います。

 

例えば、中学入学後に不登校になり、まる2年間学校に行けなかった男子生徒がいます。その後、中学3年から学校に復帰したのですが、学校に通い始めた時点で勉強の遅れが気になり、みんなの家庭教師に連絡されたそうです。

 

彼は最初に会った時に、「高校受験まで、わずか10ヶ月。希望する進学校に合格する気がしません」と伝えてきました。親御さんは、「勉強の遅れが原因で自信を失くし、また不登校になるかと思い不安です」と心配そうでした。

 

ここで「あきらめるな。最後まで頑張れ!」と励ますのも、一つの方法かもしれません。

 

でも、彼に対しては「高校受験はあくまで通過点にして、その先の大学受験を真の目標にしてはどう?」と伝えました。すると、「大学受験まで、あと4年近くあると思えるので、今日から前向きに勉強できそうです」と彼の表情がパッと明るくなりました。

 

もちろん、生徒それぞれによって反応は違うと思いますが、個々にふさわしい励まし方が求められます。

 

続く。

 

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再び通学する生徒たち❶

2017/05/13

ゴールデンウイークも終わり、新年度から1ヶ月あまりが経過しました。

 

みんなの家庭教師の生徒さんの中で、学年が変わって再び学校に通い始めた生徒さんは数名いますが、どの生徒さんも今までのところ順調のようです。そのうち中学3年は4名、中学2年は1名います。

 

大きな目標としていた修学旅行を終えた中学3年の数名は、その後も継続して通学できているようです。ただし、週に一度もしくは二度程度の休みを入れながら、通学している方もいます。

 

ご存知のように、月3日以上のペースで欠席すると年間30日以上欠席することになり、『不登校』の定義に該当することになります。週に一度ないし二度の欠席は、不登校という定義から逃れるためには決して十分ではないと言えます。

 

それでも、最終的なゴールを「近い将来の社会的自立」と考えた場合、不登校の定義を気にせず、自分の意思で自分のペースで通学することが、長い目で見て一番大切です。

 

さて、新年度から通い始めた生徒さんたちの共通項として挙げられるのが、第一に「学校に再び行きたい」という明確な意思が生徒自身にあることです。

 

そのうえで、以前と同じ学校に再び通学するために、通学しやすい環境を整えることが重要になります。

 

続く。

 

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みんなの家庭教師が、NHKで紹介されます!

2017/05/12

みんなの家庭教師が、NHKで紹介されることになりました!

 

夕方と朝のニュースで、異なる日に、二回放送される予定です。

 

去年の9月に『みんなのニュース』で紹介された内容とは、違った感じになると思います。視聴者にしっかりと伝わるような内容になればと期待しています。

 

忙しい時間帯かもしれませんが、ご都合良ければ御覧ください。

 

 

◎放送予定の日時

 

5月19日(金) 夕方のニュース『かがのとイブニング』(午後6時10分〜7時の時間帯)

 

5月23日(火) 朝のニュース『おはよう日本』(午前7時45分〜8時の時間帯、東海北陸7県放送)

 

 

なお、諸事情によって放送日時が変更されたり延期される場合があります。分かりしだい、このホームページでお知らせします。

 

 

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20歳を過ぎて❷

2017/05/11

話を聴くこと以外では、今までに20歳を過ぎて進学された方の事例を示し、可能な限り具体的に伝えることで励まし勇気づけます。

 

他の誰かが、すでに通った道を分かりやすく伝えることによって、「自分もできるのではないか」と前向きになりやすい効果を期待できます。

 

実は、勉強を教えることよりも、「いかに励ましたり勇気づけたりするか」の方が大切な部分だと考えております。

 

つまり、いったん沈み込んだ気持ちを、なるべく早く浮上させるきっかけを、どのように作るかが最も重要です。勉強は極論、一人でもできます。

 

繊細で人一倍敏感な性質を理解することはもちろん、20歳を過ぎて「自分の人生を少しでも早く前進させたい」という生徒さんの気持ちを丁寧に汲み取ることが求められています。

20歳を過ぎて❶

2017/05/10

20歳を過ぎた頃、同級生たちが大学へ進学して青春時代を謳歌したり、社会人として活躍している一方で、近い将来の進学や就職を目指して、自分のペースで少しずつ前進している方もいます。

 
今までに、みんなの家庭教師が一対一でお会いした生徒さんの中には、高校中退後に大学進学を目指して受験勉強をされた方もいますし、通信制高校の卒業を目指して勉強された方もいます。また、アルバイトをかけ持ちしながら、高校認定試験の合格を目指して勉強された方もいました。

 

気持ちの浮き沈みは誰にでもありますが、調子がイマイチになると、彼らから次のような声がよく聞こえてきました。

 

「年齢を気にしないと言えばウソになる」「ひとの目とか常識を気にしながら生きている自分に気づくと、ヘコんでしまう」「定期的に気持ちが沈んでしまうのは、どうしても焦ってしまうから」「外出できないのは、他人からどう思われているか気になるから。マスクなしでは外出できない」「本当に大学へ進学できる日がやって来るのか?」

 

こういった声に対しては、みんなの家庭教師による「聴き方」で、できるだけ丁寧に話を聴きます。

 

ほとんどの生徒さんは、話を聴いている間に表情が和らぎます。「自分の話を誰かに聴いてもらえた」というスッキリ感と、頭の中が整理されることで自然と答えが見つかることもあるようです。

 

続く。

月刊誌『IRODORI』5月号

2017/05/09

「フリースクールIRORI(いろり)」が発行している月刊誌『IRODORI』の5月号をご紹介します。

 

すでに終了しましたが、5日と6日にキャンプがありました。そして、本日9日は映画鑑賞会が開かれたようです。

 

今後も毎週火曜日と金曜日中心に、イベントが実施される予定です。

 

来週の16日(火)は東茶屋街散策、19日(金)はバードウォッチングがあります。

 

再来週の26日(金)のCOOKINGはイチゴ大福&お抹茶づくりで和の文化に触れ、30日(火)は、スポーツデイで、思いっきり身体を動かせます!

 

また、先月に引き続き、お茶会が26日(金)午後7時〜開かれます。親御さんだけでなく、子どもたちも参加可能です。お気軽ご参加ください。

 

詳細はホームページで!

https://media.wix.com/ugd/851c38_c5400e7399244fc9867ad6d3b566216e.pdf

 

 

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来週開催される「親の会」のご案内

2017/05/08

来週5月19日の金曜日午後2時から、金沢市の「おーぷんはうす」でお茶会が開かれます。

 

いつもながらの暖かい雰囲気の中、ゆったりと話を聴いて頂ける会です。

 

今年で28年目をむかえる会だからこその安心感で、どんな内容の話にも親身に対応してくれます。

 

また、親御さんだけでなく、子供たちの参加も多い会ですので、子供目線での話を聴けるメリットもあります。

 

お好きな時間に、ぶらりとお立ち寄りください。

 

なお、おーぷんはうすは、2016年11月23日、金沢市文化ホールにて、『金沢市ともしび賞』を受賞されました。金沢市ともしび賞とは、長年にわたり、福祉奉仕活動を続け、地域の福祉の向上に著しく貢献していると認められる個人又は団体の功績を讃えるものです。

 

5月19日(金)
おーぷんはうす お茶会
場所:金沢市泉野出町(詳細な場所はお電話でお知らせします)
時間:午後2〜5時ごろ
会費:300円
電話:090-5175-5432

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また、小松市では、同じ日の午後7時30分から「親の会 KO-まつ」が開かれます。

 

「えいむ石川」は昨年12月から「親の会 KO-まつ」へと名称が変更になりました。場所は今までと同じですが、開始時間が午後7時30分〜になりました。また、会費は500円から100円になり、非常に参加しやすくなりました。ご夫婦で参加されたとしても、合計200円です。

 

会の雰囲気や参加される親御さんたちも、「えいむ石川」を引き継いでいますので、今までに参加されたことがある親御さんたちも安心して参加できます。

 

初めて参加されたある親御さんは、「初参加でしたが、親切に温かく迎えて頂いたので、とても話しやすかったです。また参加したいと思います」と話されていました。

 

当日参加も可能ですので、ご都合の良い時間帯にご参加ください。

 

5月19日(金)
親の会 KO-まつ
場所:小松市こまつまちづくり交流センター
時間:午後7時30分〜午後10時
会費:100円
電話:090-5175-5432

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また、5月20日の土曜日に、石川県立金沢中央高校やすらぎ教室にて、「やすらぎの会」が開催されます。

 

アドバイザーとして、金沢星稜大学の高賢一教授が来られ、丁寧に話を聴いて頂けるので、親御さんは安心してお話をすることができます。

 

ゆったりとした居心地の良い空間で、日頃のモヤモヤを吐き出してみませんか。

 

不登校(行きしぶりを含む)やひきこもりで悩まれている親御さんであれば、誰でも会に参加できます。

 

当日参加もOKですし、ご都合の良い時間帯だけの参加も可能です。

 

お気軽にご参加ください。

 

5月20日(土)
やすらぎの会
場所 : 金沢市泉本町6-165  石川県立金沢中央高校やすらぎ教室
時間 : 午後1〜4時
会費 : 会員200円、非会員500円
問い合わせ : やすらぎの会 事務局 miyakoyo@hotmail.co.jp

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最近のニュースから❷

2017/05/07

この男子児童が嘔吐させられ床掃除をさせられた時間帯には、彼のクラスメイトも当然そこにいたはずです。

 

その時の一部始終を見てしまったことにより、敏感・繊細な生徒さんは、「給食を残せば、自分もあんな目に合わせられる」と大きなショックを受けたでしょう。

 

また、その光景を目の前にして、まるで自分が怒られているかのように感じて、緊張し怖い思いをした生徒さんもいるのではないでしょうか。

 

今回の件を最大限に反省し再発を防ぐためにも、直接的に被害を受けた男子児童に加えて、近くにいたはずのクラスメイトも少なからず被害を受けた可能性があることも含めて認識する必要があります。

 

「子どもと関わる大人一人一人が、敏感で繊細な生徒さんの目線に立って考え行動することが大切である」

 

それを改めて強く意識させられた今回のニュースでした。

 

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最近のニュースから❶

2017/05/06

先日の新聞報道で、富山県小矢部市の市立小学校で今年1月、嫌いな給食のおかずを残した当時4年生の男児に無理やり食べさせ、嘔吐させたとして、50代の女性教諭が担任を外されていたことが分かりました。

 

その教諭は、「自分で汚したのだから自分で掃除しなさい」と、その男児に床掃除をさせたとことも明らかになっています。

 

教室で、おそらくクラスメイトが見ている前で嘔吐させられ、どれだけ辛く屈辱的だったか。それだけで終わらず、嘔吐した後の床掃除までも、その男児は一人でさせられたわけです。これは教育ではなく虐待です。

 

当時の光景を想像し、その男児の心中を思いやると、何とも言えない気持ちになります。

 

この50代の女性教師は、今までの長い教員生活で、このような行為を何度繰り返してきたのでしょうか。たまたま今回の件で明るみに出たわけですが、これと同等の行為をしてきたのだとすれば、非常に罪は重いです。

 

先日、「敏感だと感じる瞬間」で、給食の時間に受けるプレッシャーについてお伝えしましたが、今回の件は敏感とかプレッシャーとかで語る次元の問題ではありません。こんな仕打ちを受けたら、「学校に行きたい」と思えなくなるのが自然です。

 

その後、この男子児童に対する心のケアが十分にされて、5年生になった現在、元気に通学できていることを願うばかりです。

 

しかし、ここで本当に注意しなければならないことは、この酷い行為の被害者は、『この男子児童だけではない』ということです。

 

続く。

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